社員紹介
INTERVIEWS
03

技術を究めると、
世界がうなずく。

Y.K
基礎工学研究科 システム創成専攻 電子光科学領域
計測制御デバイス事業部
アプリケーションエンジニア
2022年度入社

PROFILE

大学院で量子コンピューターを研究するなかで、「低雑音電源」に興味を持ち、世界水準の低雑音デバイスを製造するエヌエフグループに入社。一年目から海外案件を担当するなど、その知識と技術で大きく貢献している。

世界に轟く「低雑音」に惹かれて

大学時代は、量子コンピューターの制御装置に関する研究をしていました。量子コンピューターが精密な計算を行うには、「電気的な雑音」をできる限り小さく抑えることが不可欠です。そして、それを実現するのが低雑音電源なのです。私自身、研究で雑音に苦しめられていた時に、エヌエフグループの低雑音電源を知りました。極めて高水準な低雑音性を実現した、世界水準で考えてもトップクラスの製品技術。そうした「技術重視の企業」であるところに惹かれて、入社を決めました。現在、私が担当しているのは、低雑音な増幅器や電源の開発です。お客様が求めているチャンネル数・低雑音性・サイズに応じた、量子コンピューター用の電源や増幅器の設計開発にチームで取り組んでいます。

厳密な数値で、未知を切り拓く。

実際の製品開発では、綿密な計算と設計を行った上で、製品の実現可能性を探っていきます。さらに、場合によっては、3Dモデルの作製を外注するケースもあり、外部の方とのコミュニケーションが発生します。これら二つに共通して言えるのは、どちらも「数値の厳密さが重要である」ということです。数値は、製品の可能性を明確に決定し、コミュニケーションの齟齬を防ぐことにつながります。こういった厳密さが求められるのは、業務の進め方についても同じです。大学の研究とは異なり、仕事における設計には、予算設定や納期との兼ね合い、そして品質保証のための機材の扱い方といったルールが存在します。そのことに最初は戸惑いましたが、業務に積極的に参加して未知の要素を減らし、自分なりにマニュアルを作成することで、スムーズに仕事を進められるようにしています。

一年目に受け取った、
アメリカの返答。

入社してから一年ほど経った頃に、アメリカの企業の要望に応じて開発した、パワーアンプの案件が印象に残っています。この案件では、「高出力でありながら、小さいサイズのパワーアンプが欲しい」という要望があったのですが、出力を上げようとすると、それに比例してサイズが大きくなってしまうというジレンマを抱えていました。そのような難題に対して、構想段階からできるだけ深く設計を練り込み、先輩からの助けも借りて、なんとか条件を達成。納品後に送られてきたレポートには、「電源出力・コンパクトなサイズ・低雑音性能、すべてクリアしています。グレート!」と書かれており、非常に嬉しかったことを覚えています。当社では、こういった重要な案件にも、若手のうちから参加させてもらうことができます。構想や予備実験、設計、書類作成まで、開発の流路全般にわたって携われるのは、大きなやりがいを生むものです。これからも、お客様と会社の期待に応え続けられるよう、より一層技術を究めたエンジニアを目指していきます。

1 DAY SCHEDULE
とある一日のスケジュール