1. VISION
2. エヌエフグループの事業紹介
豊かな未来へ ~ 計測・制御技術で、未来を拓く新しい価値を創造します。
エヌエフグループは、「計測制御デバイス関連」「電源パワー制御関連」「環境エネルギー関連」及び「校正・修理」の4事業を通じ、未知なる領域への計測・制御に積極的に取り組み、豊かな未来につながる新しい価値を創造してまいります。
計測制御デバイス関連事業
計測制御デバイス関連事業は、高精度な計測・制御機器、各種計測・制御機能をモジュール化したデバイス製品、個々のお客様用のカスタム製品等の事業です。
なかでも微小信号の計測・制御においては独自技術を保有しており、高精度な製品を実現しています。
世界トップレベルの性能を持つ「低雑音増幅器」は、世界各国の医療機器分野やバイオ分野等の先端研究に利用されています。
また国産量子コンピュータの初号機から3号機には、量子ビットの信号源や磁場制御、超電導素子の微小信号検出用として、エヌエフグループの計測・制御機器が搭載され役立っています。
デバイス製品は、組み込み用途等で幅広く使われていますが、高信頼実装技術を生かし、国産ロケットや小惑星探査機「はやぶさ」「はやぶさ2」、国際宇宙ステーションの「きぼう」等、宇宙航空分野でも数多く利用されています。
電源パワー制御関連事業
電源パワー制御関連事業は、研究や生産、規格試験用等に使われる交流電源、クリーンエネルギー関連の研究や実証実験等に使われる直流電源等の事業です。
長年培ったパワー制御技術により、大電流・高電圧の電源機器においても高品位な出力を実現しています。
昨今では、次世代クリーンエネルギーとして期待がもたれている水素の製造用電源としてお使いいただいている他、バーチャルパワープラント(VPP)等の試験を行う系統連系試験システムもご好評をいただいています。
また新市場開拓にも注力し、建築分野では、直流電源を使って鉄筋コンクリート構造物を解体する環境配慮型の新解体工法にも利用され、周辺環境に及ぼす騒音・振動・粉塵等の環境負荷低減に役立っています。
環境エネルギー関連事業
環境エネルギー関連事業は、太陽光発電の電力を貯蔵し安定して使うための蓄電システムや、安全・安心な電力環境を整えるために使われる電力インフラ用ソリューション等の事業です。
「家庭用蓄電システム」は、停電時でも家電をそのまま使える“家まるごとバックアップ機能”や太陽光発電システムとの連動による自立運転機能、またAIによる高い省エネ性能等がお客様にご好評をいただいています。
「保護リレー試験器」は、社会の重要インフラである送電線等の電力系統を安全に保つための保護リレーの動作や特性の試験に使われます。
エヌエフグループの製品は、それらの試験に必要な機能を軽量・コンパクトに凝縮し、全国の電力会社で利用され、安全・安心な電力環境の維持に役立っています。
校正・修理事業
校正・修理事業は、エヌエフグループがお客様にご提供した製品に対する校正・修理・メンテナンス等のアフターサービスの事業です。
校正とは、お使いいただいている計測器が正常であるか否かを確認することであり、その計測器で測定した製品の品質や性能を維持するためにも重要な作業です。
そして適切な校正を行うには、より正確で高精度な計測器や標準器と、温度・湿度等が安定した標準室(測定環境)が不可欠です。
エヌエフグループでは「JEMIS 017(電気標準室の環境条件)」の規格において最上級ランクであるAA級の標準室(“特に精度のよい”標準器を取扱う電気標準室)にて、高精度・高確度な計測器(標準器)を使用し校正を行っています。
お客様に常にベストな状態の製品を安心してお使いいただけるよう、アフターサービスのさらなる充実を目指してまいります。
3. TOPICS
2023年4月
「横浜知財みらい企業」に認定される
(株)エヌエフホールディングスが「横浜知財みらい企業」として認定されました。
「横浜知財みらい企業」の前身となる「横浜価値組企業」認定から数え、連続15回目の認定となりました。
この制度は横浜市が実施する企業支援制度で、知的財産活動を通じて経営基盤を強化し、未来に向け成長を志向する企業を「横浜知財みらい企業」として認定・支援するものです。「事業計画」「知的財産活動の目的・位置づけ」「知的財産活動を実践する仕組み」「知的財産活動の事業への貢献」といった側面から評価が行われ、知財を保有しているだけでなく事業につなげ活用されていることが重視されています。
エヌエフグループは、これからも知的財産を経営資源として位置づけ、イノベーションの創出による企業価値向上に積極的に取り組んでまいります。
2023年7月
世界最大級の量子コンピュータカンファレンス「Q2B Tokyo 2023」で技術・商品をご紹介
7月19日〜20日、「Q2B Tokyo 2023(@グランドハイアット東京)」が開催され、エヌエフグループの技術・商品をご紹介いたしました。
このイベントは、米国スタートアップのQCWare社が主催する世界最大級のビジネスカンファレンスで、量子コンピュータを作る企業と、将来量子コンピュータを利用する企業が、世界から参加しています。エヌエフグループの得意とする微小信号処理技術は、これまで量子コンピュータ業界をはじめ、先端研究の様々な用途で利用されておりますが、その技術・商品が認められ、スピーカーとして登壇させていただくこととなりました。
講演は“量子コンピュータを支える低ノイズ技術”をテーマとして、「小型の低ノイズアンプ」「世界最高レベルの低ノイズ性能を有する16Ch電圧源と電流源」「低ノイズで磁場等を変化させる信号源」等をご紹介いたしました。
今後とも、未知なる領域の計測・制御に積極的に取り組み、豊かな未来につながる新しい価値の創造を目指してまいります。
2023年7月
電源システム展に次世代電力ネットワークを支えるソリューションを出展
7月26日〜28日、「電源システム展(@東京ビッグサイト)」が開催され、次世代電力ネットワークの技術開発サポートに向けた各種ソリューションを出展いたしました。
●出展製品のPickup
<系統連系インバータ>
水素や太陽光等、様々なエネルギーリソースへの対応と拡張性を備えた系統連系インバータです。
<パワーエレクトロニクス計測>
インバータ、パワーデバイス、電子部品、試験用電源機器等、各種試験システムをご紹介しました。
2023年9月
H2 & FC EXPO 水素・燃料電池展に各種ソリューションを出展
9月13日〜15日、「H2 & FC EXPO 水素・燃料電池展(@幕張メッセ)」が開催され、次世代電力ネットワークの研究開発、実証実験、社会実装をサポートするエヌエフグループの各種ソリューションを出展いたしました。
●出展製品のPickup
<実証実験システム>
再生可能エネルギーを導入した電力系統の振る舞いを模擬し、電力品質の確保や電力系統の安定化を図る様々な実証実験をサポートするシステムです。
<水素製造用直流電源>
次世代クリーンエネルギーとして期待がもたれている水素の製造用電源です。
小容量からメガワット級まで対応しています。
2023年10月
米・弱磁場MRI開発プロジェクトで低ノイズアンプが採用される
10月16日〜21日、米・ニューヨーク大学にて「MRI4ALL Hackathon2023」が開催され、エヌエフグループの低ノイズアンプが採用されました。
「MRI4ALL Hackathon2023」は、弱磁場MRI(ポータブルな持ち運びできる小型MRI)に興味を持つ研究者たちが異なる機関から集まり、弱磁場MRIの有用性を世界にアピールするとともに、その開発が世界で広くすすめられていくことを目的としたプロジェクトです。このプロジェクトのすべてのリソースは、オープンソースパッケージとして世界に向けてリリースされています。
エヌエフグループの低ノイズアンプを利用することにより、MRIの画像生成の時間を大幅に短縮することが可能となり、研究者の方々に高い評価をいただいています。
2023年11月
エヌエフ基金「研究開発奨励賞」研究発表会・表彰式が開催される
一般財団法人エヌエフ基金の「2023年度 研究開発奨励賞」研究発表会が11月15日に開催され、12月1日には学士会館(東京都千代田区)にて表彰式が開催されました。
エヌエフ基金は「科学技術の進歩にとって有益と見込まれる研究活動を広く支援、顕彰し、併せて社会の将来を担うべき有為の人材を育成、支援すること」を目的として設立されました。今回は12回目を迎え、設立からの受賞者は累計120名を超えました。
本年度は「先端計測」「環境・エネルギー」「新価値創成」の研究開発分野を対象として、各分野の専門家で構成された選考委員会が応募者のなかから「研究開発奨励賞」を10件選出、さらにそのなかから2件を「研究開発奨励賞 優秀賞」として選出し、各賞を贈呈いたしました。
エヌエフグループは、未来を担う若手研究者を応援しています。
【研究開発奨励賞 優秀賞】 | ||
大阪大学 | 小林 拓真さん | ワイドギャップ半導体の特性制御と量子技術への展開 |
理化学研究所 | 野入 亮人さん | シリコン量子ドット中の電子スピンを用いた誤り耐性量子コンピュータの基盤技術開発 |
2024年1月
「IIFES 2024」に計測・制御ソリューションを出展
1月31日〜2月2日、「IIFES2024(@東京ビッグサイト)」が開催され、エヌエフはお客様の製品の品質向上や信頼性確保をテーマとして、電源変動試験やキーコンポーネントの評価、生産設備の保守等、多様なニーズにお応えする計測・制御ソリューションを出展いたしました。
●出展製品のPickup
<パワーエレクトロニクス計測>
インバータ、モータ、電子部品、電池の評価向け試験用電源機器、計測器及び各種試験システム等をご紹介しました。
<アコースティック・エミッション(AE)計測>
生産設備のメンテナンスに向け、AEアナライザをご紹介いたしました。アコースティック・エミッションとは、固体が変形または破壊する際に放出される弾性波のことで、これを検出・処理することで設備の破壊過程の評価を行うことができます。
4. 連結財務諸表
連結貸借対照表(要約)
前連結会計年度 (2023年3月31日) |
当連結会計年度 (2024年3月31日) |
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資産の部 | 流動資産 | 13,538 | 13,237 |
固定資産 | 5,289 | 5,389 | |
有形固定資産 | 3,920 | 3,817 | |
無形固定資産 | 207 | 295 | |
投資その他の資産 | 1,162 | 1,276 | |
資産合計 | 18,827 | 18,627 | |
負債の部 | 流動負債 | 3,061 | 2,989 |
固定負債 | 2,049 | 1,700 | |
負債合計 | 5,111 | 4,690 | |
純資産の部 | 株主資本 | 12,130 | 12,243 |
その他の包括利益累計額 | 268 | 397 | |
純資産合計 | 13,716 | 13,937 | |
負債純資産合計 | 18,827 | 18,627 |
連結キャッシュ・フロー計算書(要約)
前連結会計年度 (2022年4月1日から 2023年3月31日まで) |
当連結会計年度 (2023年4月1日から 2024年3月31日まで) |
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---|---|---|
営業活動による キャッシュ・フロー |
279 | 530 |
投資活動による キャッシュ・フロー |
△700 | △44 |
財務活動による キャッシュ・フロー |
△540 | △349 |
現金及び現金同等物の 増減額(△は減少) |
△962 | 135 |
現金及び現金同等物の 期首残高 |
3,526 | 2,563 |
現金及び現金同等物の 期末残高 |
2,563 | 2,699 |
連結損益計算書(要約)
前連結会計年度 (2022年4月1日から 2023年3月31日まで) |
当連結会計年度 (2023年4月1日から 2024年3月31日まで) |
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---|---|---|
売上高 | 9,642 | 9,399 |
売上原価 | 6,453 | 6,338 |
売上総利益 | 3,206 | 3,061 |
販売費及び一般管理費 | 2,738 | 2,642 |
営業利益 | 467 | 418 |
経常利益 | 622 | 484 |
税金等調整前当期純利益 | 771 | 520 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | 457 | 323 |
業績の推移
■ 売上高
■ 経常利益/売上高経常利益率
1株当たり当期純利益
■ 総資産/純資産
5. 株式情報
株式の状況
上場証券取引所 | 東京証券取引所 スタンダード市場 |
発行可能株式総数 | 20,000,000株 |
発行済株式の総数(自己株式を除く) | 7,018,774株 |
株主数(自己株式を除く) |
6,226名 (前期末比236名増) |
単元株式数 | 100株 |
所有株数別株主数分布
所有者別株主数分布
大株主の状況(上位10名)
株主名 | 持株数 (千株) |
持株比率 (%) |
---|---|---|
エヌエフHD 取引先持株会 | 717 | 10.22 |
東京中小企業投資育成株式会社 | 297 | 4.23 |
株式会社三菱UFJ 銀行 | 219 | 3.12 |
高橋 常夫 | 191 | 2.72 |
田村 哲夫 | 154 | 2.19 |
エヌエフHD 社員持株会 | 133 | 1.90 |
明治安田生命保険相互会社 | 100 | 1.43 |
田村 誠章 | 96 | 1.38 |
松本 憲事 | 90 | 1.28 |
一般財団法人エヌエフ基金 | 89 | 1.27 |
6. 役員体制(2024年6月26日現在)
代表取締役会長 | 高橋 常夫 |
代表取締役社長 | 吉沢 直樹 |
取締役 | 大滝 正彦 |
取締役 | 長谷川 和宏 |
取締役(社外) | 釜道 紀浩 |
取締役(社外) | 豊玉 英樹 |
監査役(常勤) | 池上 雅幸 |
監査役(非常勤) | 辻󠄀 毅一郎 |
監査役(非常勤) | 水井 潔 |